新江ノ島水族館(えのすい)を紹介するブログ。イルカ・アザラシ・ペンギン・クラゲ・深海生物などの情報満載!
--/--/--(--)--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010/07/25(日)23:00
新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本えのすいでは現在、夏の企画展として7月17日より8月31日の期間で
~世界に誇る相模湾~ “えのすい”の相模湾展“おどろきと発見の一日”を開催中。

その目玉の一つとして登場しているのはミツクリザメ(ゴブリンシャーク)とラブカの希少なサメコンビの標本展示。

特にミツクリザメは、今春に生きたままえのすいに収容された個体が、標本になって戻ってきてからの初展示だけに注目度も高いです。

ミツクリザメは深海にすむ幻のサメとしても有名ですが、近年、東京海底谷などで発見例も多く、ゴブリンシャークの名前でテレビ番組などでも取り上げられることも増えたので、ご存知の方も多いと思います。

普段は胴体下面と面一なっている顎が、捕食時にガバッと前に突き出るのが大きな特徴で、このときの姿が印象に残りやすいのではないでしょうか。

古代に生きていたサメの形質を色濃く残しているので「生きた化石」と呼ばれることがあります。尾びれが上ではなく後ろに延びているので泳ぐ効率が悪そうなのが、古代のサメと共通に見られる特徴で、ラブカも同様の尾びれをしています。

捕獲後に逆さに吊り下げられると、この顎が飛び出し、全身が出血によって赤く染まるという異形の姿になるため、英語ではゴブリンシャーク(Goblin shark)=悪鬼のサメと名付けられました。



2010年3月3日に江の島沖の水深約200mの刺網で捕獲され、生きた状態のままえのすいに運び込まれ1時間ほど泳いだそうで、その姿が写真や映像として記録され公開されています。

ミツクリザメの体長は平均で3m弱。最大で5mにもなる大きなサメですが、この個体は体長136cmのメス。東京海底谷で見つかるのも幼体とのことなので、こちらもそうなのかもしれません。

通常水深1000mほどに生息するのに200mで捕らえられていますし、幼体が浅い場所まで上がってくる生態があるんでしょうか。

その後、残念ながら息絶えてしまったので、続く4日と5日には冷蔵標本として一般公開。標本となるために預けられていましたが、4ヶ月半ぶりにえのすいに帰還となりました。

標本の形態としては捕食時の顎を突き出した状態を液浸標本で再現。
ひょっとしたら、プラスティネーション標本という先端技術を駆使したものになるかとも思いましたが、オーソドックスで危なげない形で落ち着いています。

個人的には通常時の顎収納状態の顔もシャープで好きなのですが、標本が1個しかなかったら間違いなく100%顎が出た状態で標本にするのが賢明な判断。もし次があるなら、ぜひ顎フラットで。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

ミツクリザメ[学名:Mitsukurina owstoni][英名:Goblin shark]

超リーゼントで、超鋭い牙ですが、なんとなく気さくに話しかけられるような顔立ち。
う~ん、実際に目の当たりにすると、とても味わい深い。
やっぱりスゴい口ですが、ここから収納状態を想像するのもいい感じ。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

この角度で見ると、鼻の穴が目に見えて、一転凶悪な顔に!
なんか、こういう人どこかにいたよねっていう気がしないでもない。

どうやら顎が出ると、目の角度が後ろを向いて、前方視界が悪くなるみたい。
このアングルでギリギリ視界内ぐらいです。
オフィシャルの動画の顎を出しているシーンで、目の角度が変わるのが確認できるのでご覧になってください。

口の中からエラ穴を通して、後ろの壁が視認できるのにも注目。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

口をクローズアップしてここだけ見ると、さながらエイリアンのよう。
悪鬼の名に恥じない異様な迫力に満ちています。

上顎を覆う皮は、通常は折り畳まれている部分のためか若干薄く、下の骨格が透けて見えます。鋭い歯もすべて内側を向いていて、一度噛み付いた獲物を逃がす気はこれっぽっちもなさそう。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

リーゼントを上から。なにかおどろおどろしい模様が浮かんでいるような・・・。

この鼻先の薄く平たく突き出した部分は正式には「吻(ふん)」と呼ばれ、生物を探知できる感覚器として機能します。電気受容器のロレンチニ瓶が数多く並び、生き物が出す僅かな電気も捕らえて見逃しません。

生命の神秘が編み出した超ハイテクセンサーリーゼントなのです!

ちょっと分かりにくいですが、目が斜め後ろ向きになっている様子がご覧いただけますでしょうか。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

刺網漁で漁獲されたということで、結構ダメージが大きかったようです。
ですが、江の島沖で発見されてえのすいの水槽で泳いだミツクリザメということで非常に意義が大きい標本といえます。

色々な角度からながめればながめるほど、興味と好奇心が広がっていきます。
しかも隣にはラブカの標本があるし、これでもかというほどデラックス。
せっかくですので、すべての方にじっくりとご覧になっていただきたいと思います。


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※展示・内容は変更になる場合があります。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://enosuiego.blog50.fc2.com/tb.php/2034-6385ec99
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
最近の記事
ブログ内検索

ユーザータグ
カテゴリー
最近のコメント
プロフィール

水之江 ゴウ

Author:水之江 ゴウ
「えのすい」(新江ノ島水族館)をブログで紹介!
リンクフリーです!

 | TOPへ | 
Copyright © 「えのすい」へGO!:新江ノ島水族館密着ブログ All Rights Reserved.

Designed by DAIGO
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。