えのすい「相模湾キッズ水槽」から梅雨の季節にピッタリの生物を紹介。
アメフラシ(雨降らし)[学名:Aplysia kurodai][英名:Sea hare]結露もスゴいが、大きさもスゴい。
アメフラシはこの季節にお似合いの名前なので、さてはお前が雨を降らせているのか! と問い詰めたくもなりますが、
アメフラシ1匹にそこまで気象をコントロールする権限はないと思われますので、大きな心で見逃してあげましょう。
ウミウシに近い仲間で、大きさと色はかなり違いますが、形はなんとなく共通点が多いので納得。実は進化の過程で貝殻がなくなった貝の仲間で、
クリオネも同様。
頭にツノのようなものがあるので
ウミウシ=海牛ですが、同じ特徴を
アメフラシも持っています。しかし、
アメフラシは英語では「Sea hare」=海のウサギになります。突起をツノではなく、ウサギの耳に見立ててるんですね。
ところで、ウサギは英語で「Rabbit」なんじゃないの? と疑問に思った方もいらっしゃると思いますが、英語圏では「Rabbit(ラビット)」と「Hare(ヘア)」はキッパリ別の生物。日本人が一口にウサギと呼んでいる中に、まったく違う2種類の動物が含まれてるんです。ちょっと驚き。
というか世界的に見ると、逆に日本人の分類の仕方がザックリし過ぎ。
MouseもRatもネズミ、TurtleもTortoiseもカメ、CrocodileもAlligatorもワニって呼ぶのは、外国から見たら信じられないことらしい。そうなのか。
Rabbitは家ウサギ、Hareは野うさぎとも呼ばれることがありますが、Rabbitが野原にいない訳ではないのでややこしい。
アメフラシは茶色っぽくてガッシリしたところがHareなのかなと思います。
それにしても、雨が多いっていうより一日を通して天気が安定しない今年の梅雨。
水の確保や農業のことも考えると、今日みたいな雨も降るし、晴れ間ものぞくしっていう天気は結構いいような気がします。やっぱり晴れると気持ちいいし。
なので適度に雨降らしてください。よろしく~!
新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
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