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新江ノ島水族館(えのすい)を紹介するブログ。イルカ・アザラシ・ペンギン・クラゲ・深海生物などの情報満載!
2006/09/14(木)00:42
えのすいの深海生物コーナーがさらに大大充実!!

新江ノ島水族館(えのすい)深海チョウチンアンコウ標本 ←深海魚「チョウチンアンコウ」の液浸標本の写真です。
 人によってはグロと感じる場合があるかも知れませんのでご注意ください。
 その旨、ご了承の上でご覧ください。クリックすると拡大します。


チョウチンアンコウ(提灯鮟鱇・標本)[学名:Himantolophus groenlandicus]

有名な深海魚チョウチンアンコウの希少な標本が新しく展示になっています。

1967年2月に鎌倉市の坂の下海岸に打ち上げられていた個体で、
旧江の島水族館では8日間生存し、光ったそうです!

これって超貴重!  でもちょっぴりグロい!
だけども超貴重!  でもちょっと色褪せた液浸標本が旧江の島水族館のひなびた
          観光地の水族館っぽい感じで、リニューアル後のオシャレ
          水族館路線に逆行してるかも・・・。
それでも超貴重!  結局、人間の好奇心は何者にも勝るのではないかと思います。

みなさんも、ぜひぜひご覧になってくださいね!!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
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2006/11/03(金)00:00
いよいよ始まりました「“えのすい”の へんないきもの!?展」開催中の「えのすい」
まずは、書籍「へんないきもの」で紹介されている驚異の巻き貝!

新江ノ島水族館(えのすい)へんないきもの装甲巻貝スケーリーフット/ウロコフネタマガイ標本

ウロコフネタマガイ(標本)

深海で2003年に発見されたばかり! のこの巻き貝は
なんと足の部分にビッシリとウロコが! しかもそのウロコがで2度ビックリ!

書籍「へんないきもの」が刊行された2004年には、まだ名前すら無く漠然と装甲巻き貝と呼ばれていましたが、その後スケーリーフット(Scaly-foot、ウロコの足)という俗称が浸透し、最終的にはウロコフネタマガイという和名が付きました。

この鎧のようなウロコは硫化鉄という鉄なので、磁石を近づけるとくっつくし、
やっぱり錆びたりもするそうです。スゴッ!

新江ノ島水族館(えのすい)へんないきもの装甲巻貝スケーリーフット/ウロコフネタマガイ標本

なにゆえ、このような形に進化を遂げたのか謎は尽きません。
深海にはまだ多くの想像を超えた生き物がいそうです。
現在進行形で今まで知られていなかった生物の秘密のベールが剥がされていくのに立ち会うことを、深海調査の進歩が可能にしているといっても過言ではありません。

なんという幸せ!
ビバ!JAMSTEC=海洋研究開発機構! ビバ!えのすい!



まだ生態も解明されておらず、また、そうそう発見できる生物ではないので
飼育展示に至るには越えなければいけない多くのハードルがありそう・・・。

そんなわけで、残念ながら生きた姿ではなく標本での展示ですが
それでも相当に貴重!なので、ぜひ、ご覧ください!

(C)早川いくを/寺西 晃/バジリコ

新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2006/12/10(日)00:01
「“えのすい”の へんないきもの!?展」が大大大好評開催中のえのすいです!
えのすい自慢の深海コーナーには、貴重な標本が数多く展示!
なんと!えのすいオリジナル「へんないきもの!?」にすべてノミネート!

新江ノ島水族館(えのすい)ホウライエソ、ワニトカゲギス、マメハダカ

上 ホウライエソ(標本)[学名:Chauliodus sloani][英名:Viper fish]
中 ワニトカゲギス(標本)[学名:Stomias affinis]
下 マメハダカ(標本)[学名:Lampanyctus jordani]

ホウライエソはフィギュアシリーズ:深海のオデッセイにも選ばれた
普段は1000mより深い海に暮らすケレン味たっぷりの深海魚。
背びれの先を光らせて、それに引き寄せられて近づいてきた獲物を、
アゴをヤリのように突き出して刺す恐ろしいハンター。
体長は30cm程にもなるそうですが、こちらの標本はその半分にも満たない成長過程? 英名は蛇系ですが毒はありません。

ワニトカゲギスは腹側に発光器がズラリと並んでいますが、これは周囲や獲物を照らすわけではなく、下から見上げたとき水面の明るさにまぎれる一種の迷彩として使用している模様。芸こまっ!
「鰐」「蜥蜴」と来て「鱚」という竜頭蛇尾感もヘナヘナでGood!

実は「へんないきもの!?」にノミネートされていないマメハダカですが、
せっかくなので紹介しときます。
比較的大型のハダカイワシ。だけど名前はマメ?
ウロコがないからハダカなのではなく、非常に剥がれやすいので捕まえてから船上に揚げる間にすべて削げ落ちてハダカになってしまうそうです。


共通しているのは、発達した目、キバとアゴ。それに比べて貧弱なヒレや筋肉。
他の生物と出会う機会が少ない深海では、獲物を探し回るより待ち伏せした方が効率が良いので、上手に泳ぐことよりも獲物を素早く見つけることや、確実に捕らえる能力が重要になってきます。



これらの標本はJAMSTEC=海洋研究開発機構の海洋調査船「かいよう」によって、2005年2月と4月のプランクトン調査でIONESSプランクトンネットを用いて相模湾の水深0~1400mから採集されました。

ぜひ、この機会にご覧になってください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2006/12/10(日)00:02
「“えのすい”の へんないきもの!?展」が大大大好評開催中のえのすいです!
えのすい自慢の深海コーナーには、貴重な標本が数多く展示!
なんと!えのすいオリジナル「へんないきもの!?」にすべてノミネート!

新江ノ島水族館(えのすい)チョウチンアンコウの仲間

チョウチンアンコウ(提灯鮟鱇)の仲間(標本)

以前ご紹介したチョウチンアンコウの標本は30cm近くある大きなものでしたが、
こちらは10cmほどの小型のもので、種類も違うようです。
なので、ちょっとイカツい感じ。しかも、なんか角が生えてるんじゃない?

チョウチンアンコウは頭の上の発光器で魚をおびき寄せて食べるという
とても「へん!?」な生態で超有名な深海魚なのでみなさんご存知かと思います。
だけど実際、目にするチャンスってあんまりないんですよね。

この他にも、紹介済のウロコフネタマガイホウライエソワニトカゲギスをはじめ、カイレイツノナシオハラエビカイコウオオソコエビシロウリガイと興味深い標本が多数展示されているので、ぜひ、この機会にご覧になってください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2007/02/03(土)00:00
新江ノ島水族館(えのすい)にゆかりの深い超希少種の標本を紹介。

新江ノ島水族館(えのすい)ナミダカサゴ標本

ナミダカサゴ(涙笠子)[学名:Rhinopias argoliba]

フィギュア化もされて有名といえば有名ですが超希少種。
展示している標本模型は世界で初めて見つかったナミダカサゴ!の個体。
1971年の1月15日に伊豆海洋公園沖の水深50mで採集、その後、旧江の島水族館で4ヶ月間飼育展示され、その間14日に1度脱皮することが観察されたそうです。

そして、なんと!旧江の島水族館から新種として報告されました!
新種として登録された標本は「模式標本」という特別な位置付けとなり保存されるそうで、展示しているのは標本から型をとった模型?なんでしょうか。

名前の由来は目の下の涙を流してるような模様。学名は銀色(argon)の涙(liba)から。
カサゴは深い所に生息しているものほど、体が赤くなるそうです。

生きている生物の展示ではないので見落としがちですが、貴重な生物の形質を見られると同時に、えのすいの歴史も読み取れる好展示ですのでぜひご覧ください。
(場所は「今上陛下のご研究コーナー」と「発見の小窓水槽」の間)


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※展示・内容は変更になる場合があります。
2007/03/25(日)23:06
3月17日よりえのすいの深海コーナーがリニューアル!
新しい展示水槽が増えてパワーアップの新生深海コーナーを総力特集!


こちらもリニューアルにあわせて新設された標本展示スペースです。
場所は深海コーナーの終わりから通路挟んで反対側の角、深海コーナーとクラゲファンタジーホールの間にひとつだけある水槽手前です(タカアシガニのいる水槽から壁に沿ってクラゲファンタジーホールに向かう曲がり角)。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本シギウナギ

シギウナギ[学名:Nemichthys scolopaceus]

展示されているのは今回新登場のシギウナギの標本と、以前から展示していた1967年2月に生きたまま鎌倉で打ち上げられたチョウチンアンコウの標本の2種類。

シギウナギは口が鳥の「シギ」のクチバシに似ているので名前が付いたそうです。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本シギウナギ

なるほど、この写真だけ見せられて「鳥です」と言われたら納得しちゃいそうな気がします。ですが、ウナギと付くぐらいなので当然ながら魚。
異様にひょろ長い体形ですが、この標本でまっすぐに伸ばすと全長75cmぐらいあるそうです。深海魚には、ちょっと化け物じみた形のものが多数いますが、こちらもあまり健全な感じの外見じゃありません。だけど、そこがまた魅力的といえば魅力的。


JAMSTEC=海洋研究開発機構の無人探査機「ハイパードルフィン」によって、
2006年8月22日に相模湾の水深900m付近から採集されました。

チョウチンアンコウの標本と隣り合わせて、新しく展示になった貴重な標本です。
見逃さないようにしてくださいね!

興味深い展示が盛りだくさん! 新しい発見もいっぱい!
えのすいの新生深海コーナーをぜひご覧ください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2007/03/28(水)23:09
3月17日よりえのすいの深海コーナーがリニューアル!
新しい展示水槽が増えてパワーアップの新生深海コーナーを総力特集!


リニューアルで新設標本スペースに新標本シギウナギが登場しましたが、
以前からあった深海生物標本も健在で相変わらず注目を集めています。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本カイコウオオソコエビ

カイコウオオソコエビ[学名:Hirondellea gigas]

「世界最深部に棲む大型生物」とタイトルにあります。
大型といっても体長は3~4cmですので、生物が恐ろしいほどの高水圧下で体を大きく保つのが、いかに困難なのかが伺い知れます。


JAMSTEC=海洋研究開発機構の無人探査機「かいこう」の第273回潜航によって、2002年10月20日にマリアナ海溝チャレンジャー海淵の水深10900mから採集されました。

エサ付きトラップをマリアナ海溝チャレンジャー海淵に設置し、1日経過した後、多数のカイコウオオソコエビが集まってきたそうです。
その際、無人探査機「かいこう」によって撮影された写真も展示。
なるほど水面下10000m超の深海に1日いるのは有人じゃ無理ですね。

マリアナ海溝チャレンジャー海淵は、現在人類が確認している地球上で一番深い場所なので、カイコウオオソコエビ「世界で最も深い海に生息する生物」の一つと称されています。

興味深い展示が盛りだくさん! 新しい発見もいっぱい!
えのすいの新生深海コーナーをぜひご覧ください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2007/03/29(木)23:10
3月17日よりえのすいの深海コーナーがリニューアル!
新しい展示水槽が増えてパワーアップの新生深海コーナーを総力特集!


さてこちらも継続展示中の深海生物標本です。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本ウロコフネタマガイ

ウロコフネタマガイ[学名:Crysomallon squamiferum][英名:Scaly-foot gastropod]

「鉄の鱗を身に纏った巻貝」とタイトルにあります。
ウロコフネタマガイは俗称「スケーリーフット(Scaly-foot、ウロコの足)」と呼ばれ、書籍「へんないきもの」にも「装甲巻き貝」として紹介されています。
相変わらずスゴいぜ!
この鎧のようなウロコは硫化鉄という鉄でできていて、危険を察知すると外側に向けて身を守るそうです。どんな敵に対抗してこのような進化をしたんでしょうか? 相手も見てみたい気がします。


JAMSTEC=海洋研究開発機構の有人潜水調査船「しんかい6500」の第936潜航によって、2006年2月20日にインド洋ロドリゲス三重点の水深2422mから採集されました。

興味深い展示が盛りだくさん! 新しい発見もいっぱい!
えのすいの新生深海コーナーをぜひご覧ください!

(C)早川いくを/寺西 晃/バジリコ

新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2007/03/30(金)23:11
3月17日よりえのすいの深海コーナーがリニューアル!
新しい展示水槽が増えてパワーアップの新生深海コーナーを総力特集!


引き続き以前から継続展示中の深海生物標本の紹介です。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本ホウライエソ、ワニトカゲギス、マメハダカ

上 ホウライエソ[学名:Chauliodus sloani][英名:Viper fish]
中 ワニトカゲギス[学名:Stomias affinis]
下 マメハダカ[学名:Lampanyctus jordani]

この3種は以前にも紹介してるので、詳細はそちらをご覧ください。
紫色の染料で組織を分かりやすくしていたもう一個のマメハダカの標本が無くなってるんですけどもね。

総じてハッタリの効いた名前と恐い顔でビビってしまうこの手の深海魚ですが、意外に小さい上に、ヒョロ長くて貧相な体をしてます。
深海に暮らしているからしょうがないんですけどね。
しかし、かなり興味深い形態なので、じっくり見てください。


これらの標本はJAMSTEC=海洋研究開発機構の海洋調査船「かいよう」によって、2005年2月・4月に相模湾調査でのIONESSプランクトンネットを用いて相模湾の水深0~1400mから採集されました。

興味深い展示が盛りだくさん! 新しい発見もいっぱい!
えのすいの新生深海コーナーをぜひご覧ください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2007/03/31(土)23:12
3月17日よりえのすいの深海コーナーがリニューアル!
新しい展示水槽が増えてパワーアップの新生深海コーナーを総力特集!


またしても以前から継続展示中の深海生物標本の紹介です。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本シロウリガイ

シロウリガイ[学名:Calyptogena soyoae]

「地球を食べる生物の代表格」とタイトルにあります。
どういう意味かというと、シロウリガイの体内にいる化学合成バクテリアが、海底から噴き出る硫化水素やメタンなどの物質から作り出す有機物を摂取して生きているため。

今回のリニューアルで新登場の「化学合成生態系水槽」とも親和性が高いはずの生物。

標本では色が抜けてしまっていますが、ヘモグロビン系の赤い血液を持っていて、相模湾の冷湧水域におびただしい数で生息しています。


これらの標本はJAMSTEC=海洋研究開発機構の無人探査機「ドルフィン3K」の第328潜航によって、1997年6月30日に相模湾初島沖の水深1185mから採集されました。

興味深い展示が盛りだくさん! 新しい発見もいっぱい!
えのすいの新生深海コーナーをぜひご覧ください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2007/04/04(水)23:15
3月17日よりえのすいの深海コーナーがリニューアル!
新しい展示水槽が増えてパワーアップの新生深海コーナーを総力特集!


新設された標本展示スペースに新標本シギウナギが登場しましたが、同時に展示されている以前からある貴重な標本もあらためて紹介。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本チョウチンアンコウ

チョウチンアンコウ(提灯鮟鱇)[学名:Himantolophus groenlandicus]

今を遡ること40年前(!)の1967年2月に鎌倉市坂の下海岸に打ち上げられていた
超有名深海魚チョウチンアンコウ
旧江の島水族館では8日間生存し、発光器が光る様子も観察されました。

逆に言うと、これだけ有名な深海魚なのに、その後の40年では採集例がないってこと。
これだけ充実したえのすい深海コーナーに希少な生物たちが集まっているのにも関わらず。いかに珍しい魚かが分かります。
生きたまま打ち上げられてたってのは奇跡に近い気も。



ところで今回登場の標本用のスペースはこんな感じ。

新江ノ島水族館(えのすい)深海標本シギウナギ、チョウチンアンコウ

両方とも水槽が大きく場所を取るので、新設スペースができてよかったかも。
なかなか見られない生物の貴重な標本ですので、お見逃しなく!

興味深い展示が盛りだくさん! 新しい発見もいっぱい!
えのすいの新生深海コーナーをぜひご覧ください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2008/07/15(火)23:02
いよいよ始まったえのすい「深海生物展」


目玉の一つでもある生きた化石ラブカの標本をさっそく見てきました!

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

ラブカ[学名:Chlamydoselachus anguineus]

悪そう~~~! 大きく口を開いた状態で標本になってます。

この個体は2008年4月2日に相模湾のヒラメ刺網漁で捕獲されました。
横須賀市長井漁港よりえのすいが譲り受け、生きた状態で搬入。
衰弱していたため、4月3日の1日限定の公開になってしまいました。
ですが、泳ぐ様子を確認・記録できて大きな収穫になったそうです。

残念ながら、このときは見られませんでした・・・。
なので、今回の標本展示は楽しみだったんです!

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

全長は163cmですので、ちびっ子たちの身長よりかなり大きい。
体重は9.3kg、体色は茶褐色(生存時から)、性別はメスとの情報。

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

前から見ると鼻の穴のせいで、蛇っぽくもみえます。
それにしても表面に多数の突起が整然と並んでいる歯がものすごい。
しかし、歯の本体は「臼歯」のように平べったくなっています。
この後、サメの仲間は歯自体を尖らせていく方向に進化していったのではないでしょうか。生きた化石・古代生物としての特徴を色濃く残している部分だと思います。

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

横から見ても蛇っぽい。サメよりもウナギに似ている顔立ち。
歯の突起が後ろ(口の中)の方を向いているのが分かります。おそらく噛み付いた獲物が、外側に逃げていかないための進化じゃないでしょうか。

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

エラ孔のスリットは6対なのも相違点。一般的なサメは5対しかありません。
サメのイメージとして頭に残る背中の中心に高く大きく広がる三角形の背びれもありません。小型の背びれが尾びれ近くにあるだけ。

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

ミツクリザメにも似ている古代鮫によくあるタイプの尾びれ。
縦方向の水を掻く量が多くないので、泳ぎはあまり上手そうじゃありません。



ちょっと細長いし、標本にもなっちゃってますが存在感充分!
展示場所は、なんと屋外のタッチングプール階段の脇! 大丈夫?
捕獲例も少ない貴重な古代の生き残りラブカの迫力ある姿を、ぜひご覧ください!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2008/07/16(水)00:00
「深海生物展」が大好評開催中のえのすいです!


入場してすぐの「なぎさラウンジ」でも大規模展示中!
その一角に、深海生物の液浸標本が山のようにあります。

液浸標本はちょっとグロくて嫌いって方は、軽~く通過した方がいいかも・・・。
個人的には普段見られない貴重なものや、そんなに重要度が高そうでもなく
こんな「深海生物展」みたいな機会でもない限り日の目を見ないようなものまで、
ここぞとばかりに展示してあるので逆に血が騒ぎます。
(だけど、やっぱちょっとグロい・・・)



まず、手始めにフィギュアシリーズ「AQUATALES 深海のオデッセイ」
立体化されたこともある深海鮫ギンザメから!
↓深海鮫「ギンザメ」の液浸標本の写真です。
人によってはグロと感じる場合があるかも知れませんのでご注意ください。
その旨、ご了承の上でご覧ください。クリックすると拡大します。


新江ノ島水族館(えのすい)深海ギンザメ標本 新江ノ島水族館(えのすい)深海ギンザメ標本

ギンザメ科の一種[学名:chimaeridae sp.][英名:Rat fish]

採集地:駿河湾戸田沖、水深:150~480mとあります。
軟骨魚類でサメと名前に入っていますが、サメやエイが通常エラを五対持っているのに対しギンザメは一対など違った特徴を持ち厳密には別種?

英語が「ラットフィッシュ=ネズミ魚」。Shark(サメ)じゃなくてFish(魚)。
写真のようにおちょぼ口ですが、そこから飛び出た歯がネズミの前歯のように見えるため、この名前が付いたようです。
この歯は意外に頑丈で、エビやカニなどを噛み砕いて食べるとのこと。

その他、大きめの胸びれや、深海魚らしい特徴を備えた尻すぼみの体形や
細く長く伸びた尾など特徴的な外見を持っています。

標本はムリにはおすすめしませんが、興味のある方はどうぞ!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2008/07/17(木)00:00
「深海生物展」が大好評開催中のえのすいです!


またも「なぎさラウンジ」の深海生物の液浸標本から!

新江ノ島水族館(えのすい)深海ムネエソ標本 ←深海魚「ムネエソ」の液浸標本の写真です。
 人によってはグロと感じる場合があるかも知れませんのでご注意ください。
 その旨、ご了承の上でご覧ください。クリックすると拡大します。


ムネエソ科の一種[学名:Sternoptychidae sp.]

採集地:駿河湾戸田沖、水深:150~480mとあるので、
前項のギンザメと同時に採集されたと思われます。

フィギュアシリーズ「AQUATALES 深海のオデッセイ」に登場したテンガンムネエソは、両目が真上を向いているというユニークな特徴を持っていましたが、こちらは普通のようです。

口も真上を向いていたり、お腹の下部には発光器もあるようで
目以外の特徴はテンガンムネエソに似ています。

特に口の細部がよく分かる貴重な標本かも知れませんが
キモい方にはキモいでしょうから、お好みでどうぞ!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
2008/07/18(金)00:00
「深海生物展」が大好評開催中のえのすいです!


またもや「なぎさラウンジ」の深海生物の液浸標本から!

新江ノ島水族館(えのすい)深海オオタルマワシ標本 ←深海生物「オオタルマワシ」の液浸標本の写真です。
 人によってはグロと感じる場合があるかも知れませんのでご注意ください。
 その旨、ご了承の上でご覧ください。クリックすると拡大します。


オオタルマワシ[学名:Phronima sedentaria]

採集地:相模湾、水深:0~14000mとあります。
えのすいでは2004年10月9日に世界初展示!したそうです。
JAMSTEC=海洋研究開発機構の研究船「かいれい」によるプランクトンネット採集で相模湾の水深約300mから採集。標本はそのときの個体なんでしょうか?

2004年には、まるっきりえのすいへ行ってなかったので、当然生きている状態は見ていません。ですが、こういう貴重な生物が展示されていたことは知っていたので、「へんないきもの」の小説版「へんないきもの三千里」に登場したときは、あまりの凶悪な姿に軽いショックを覚えました。

透明なエビのようなオオタルマワシは、メスが浮遊性のホヤやサルパ、ウミタル、ヒカリボヤといった生物を捕食し内部に入り込み、柔らかい部分は食べて外部を残し、自分の住みやすいように樽のような巣を作り生活。産卵もこの内部にします。

乗っ取られた方はたまらないね!(´Д`|||)



写真では、その樽状の丸っぽい巣が本体の周りにうっすら見えるのが分かるでしょうか。本体の方はどこがどの部分でどういう風になってるのか、イマイチ分かりませんでした。ごめんなさい。標本だから?

標本になっても貴重は貴重であろうオオタルマワシ
これは個人的な感想ですが、すさまじくキモいというわけでもないので、
興味がある方は、ご覧になってみてもいいんじゃないでしょうか!


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※この記事は2008年12月以降に書かれています。詳細ははじめにをご覧ください。
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