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2008/11/22(土)07:00
ミツクリザメ
海洋堂フィギュアシリーズAQUATALES深海のオデッセイ07

海洋堂フィギュアAQUATALES深海のオデッセイのミツクリザメ

ミツクリザメ Goblin shark  Depth:350-1200m Size:300cm


体長3mにもなる大形の深海鮫。リーゼントのような長い鼻先には、生体センサーとして機能する電気受容器のロレンチニ瓶という器官が多数存在。
普段はとても扁平な頭部をしていて、リーゼントから腹まで一直線で横から見るとかなり鋭角的な体形です。しかし、エサを捕食するとき瞬間的にアゴを突出させます。そのときの様子がフィギュアでも再現されていますが、ミツクリザメといえばこの姿で紹介される方が逆に多いです。
また、機銃口を思わせる鼻など、全体的に自然の造形とは思えない戦闘機のようなシャープなイメージで、生物界でも最高クラスのケレン味を持った生物です。

生態にはまだ謎が多い生物。中生代白亜紀の地層から近い仲間の化石が見つかっているなど、古代鮫の特徴を色濃く残した「生きた化石」でもあります。

このフィギュアシリーズの中では最大級の大きさのため、逆に縮尺率が高くなってしまい細部までは再現し切れていないので、フィギュアの出来としてはちょっぴり残念な感じです。



えのすいでは2010年3月3日に漁獲された個体を譲り受け収容。短時間で死亡してしまったため、その後、2日間にわたって冷蔵標本展示。136cmと小型だったため、幼体だったのではないかと思います。
残念ながら、そのときの写真はありません。

代わりにしながわ水族館ミツクリザメ剥製標本の写真を載せておきます。

しながわ水族館ミツクリザメの剥製標本

しながわ水族館ミツクリザメの剥製標本 しながわ水族館ミツクリザメの剥製標本

特徴的な口を突き出した状態で剥製になっています。



 1971年の映画「ガメラ対深海怪獣ジグラ」でも、
 敵怪獣ジグラのモデルとなるなどキャラが立ってます。

 ジグラは水中形態では胸びれが翼のように大型化していて
 (中の人が手を入れなきゃいけないし)上から見ると
 戦闘機のようなシルエットになるのはカッコいい!(模型)
 だけど、二足歩行形態(着ぐるみ)は超モッサリ・・・。
 ディテールもゴテゴテしていて、素のミツクリザメの方が
 シャープでカッコいいと個人的には思ってしまいます。

 ちなみに映画としての評価は散々なようです・・・。
 昭和に制作されたガメラシリーズの実質的な最終作で、
 制作会社が倒産寸前で低予算だったそうです。
 (その後、平成になりガメラは奇跡の生還)



近年、東京海底谷という三浦半島と千葉県の間の海域で、
今までの採集報告数からは考えられないほどの多くの幼体が発見!
2008年8月には「NHKスペシャル」で取り上げられました。
※音声が出ますのでご注意ください。



番組内で英語名のゴブリンシャークとして扱っていたのが、昔から知っている人間にはちょっとシャクな感じがします。せっかく敬意を表されて日本人の箕作佳吉(みつくり かきち)教授の名前が和名と学名にも付いてるのに。

やっぱり、「ゴブリンシャーク=鬼のような鮫」の方が、あの口のインパクトとあわせて紹介しやすかったんですかねぇ・・・。
ですが、普段かえりみられない深海生物がスポットライトを浴びているのでそれだけでもバンバンザイな気もするよ!

この他にもTVで取り扱われる機会が増えたようで
ある意味、今一番ホットな深海生物かも知れません。

この海域はJAMSTEC=海洋研究開発機構のお膝元だし、
JAMSTECがその気になれば、ひょっとして・・・。

うまくいけばえのすいに収容された個体が剥製標本として展示されるかもしれません。

関連記事:標本10.03/04
     標本(しながわ水族館) 未定


フィギュアTOPAQUATALES 深海のオデッセイTOP

新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分、
しながわ水族館は京浜急行線「大森海岸」駅から徒歩約8分、JR京浜東北線「大森」駅から徒歩約15分です。
※この記事の内容は必要に応じて追加・変更・修正される場合があります。また、記事の日時と内容とは
 直接関係しません。詳細ははじめにをご覧ください。
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2010/03/04(木)23:00
新江ノ島水族館では3月3日に希少な深海性のサメのミツクリザメを収容。残念ながら死亡してしまったため冷蔵標本として本日3月4日と明日5日のみ公開の模様。
展示場所はタッチングプール脇に特設されている様子。
海洋堂フィギュアAQUATALES深海のオデッセイのミツクリザメ

ミツクリザメ[学名:Mitsukurina owstoni][英名:Goblin shark]
(写真は海洋堂フィギュアシリーズAQUATALES深海のオデッセイのもの)

今回の個体は体長136cmのメスとのこと。ミツクリザメは大きくなると3m、最大で5mにもなるので、この個体は比較的小型。なので若かったのかもしれません。

江の島の沖にあたる200mの深海で、アンコウの漁獲を目的とした刺し網漁で捕らえられたもの。横須賀市の長井漁港の漁師さんが譲ってくださったそうです。ありがとうございます。
ミツクリザメは水深1000mより深い海に生息する深海性のサメなので、なにかの目的があって、もしくはトラブルのため、200m近辺まで浮上してきたのかもしれません。

体色はピンクがかった白だったとのこと。
瀕死に近い状態で搬入、相模の海ゾーン(恐らくラブカのときと同様、タカアシガニの水槽)で1時間ほど泳いだそうですが、残念ながらその後に死亡。一般公開はなかったようです。その際に観察され、写真や動画に収められた姿は、今後公開される機会があるのではないかと思われます。

ひょっとして、あと12時間ぐらい早く収容されていたら、生きた状態で見られたかもしれないと思うと非常に惜しくて残念。剥製標本でもいいから見たいなあ。



ミツクリザメは古代のサメの形質を多く残しているため「生きた化石」と表記されることもしばしば。近年は東京海底谷で発見例が相次ぎ、英名の「ゴブリンシャーク」という名前で注目も浴びています。

先端にかなり薄く平たく突き出した「吻」と呼ばれる部分が特徴的で、ロレンチニ瓶という電気受容器が多く備えられ、生物が発する微弱な電気をキャッチする生体センサーとして機能します。

また、エサを捕える瞬間にアゴを大きく前方に伸ばす姿が有名ですが、普段は他のサメと同様に鋭角の三角形のような直線的な頭部のシルエットをしています。



このミツクリザメの冷蔵標本展示の様子は、当ブログではお伝えすることは出来ないと思いますが、貴重な生物の展示ですので、明日えのすいへお出かけの方は、ぜひご覧になってください。

参項記事:ミツクリザメ/AQUATALES 深海のオデッセイ


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※展示・内容は変更になる場合があります。
2010/07/25(日)23:00
新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本えのすいでは現在、夏の企画展として7月17日より8月31日の期間で
~世界に誇る相模湾~ “えのすい”の相模湾展“おどろきと発見の一日”を開催中。

その目玉の一つとして登場しているのはミツクリザメ(ゴブリンシャーク)とラブカの希少なサメコンビの標本展示。

特にミツクリザメは、今春に生きたままえのすいに収容された個体が、標本になって戻ってきてからの初展示だけに注目度も高いです。

ミツクリザメは深海にすむ幻のサメとしても有名ですが、近年、東京海底谷などで発見例も多く、ゴブリンシャークの名前でテレビ番組などでも取り上げられることも増えたので、ご存知の方も多いと思います。

普段は胴体下面と面一なっている顎が、捕食時にガバッと前に突き出るのが大きな特徴で、このときの姿が印象に残りやすいのではないでしょうか。

古代に生きていたサメの形質を色濃く残しているので「生きた化石」と呼ばれることがあります。尾びれが上ではなく後ろに延びているので泳ぐ効率が悪そうなのが、古代のサメと共通に見られる特徴で、ラブカも同様の尾びれをしています。

捕獲後に逆さに吊り下げられると、この顎が飛び出し、全身が出血によって赤く染まるという異形の姿になるため、英語ではゴブリンシャーク(Goblin shark)=悪鬼のサメと名付けられました。



2010年3月3日に江の島沖の水深約200mの刺網で捕獲され、生きた状態のままえのすいに運び込まれ1時間ほど泳いだそうで、その姿が写真や映像として記録され公開されています。

ミツクリザメの体長は平均で3m弱。最大で5mにもなる大きなサメですが、この個体は体長136cmのメス。東京海底谷で見つかるのも幼体とのことなので、こちらもそうなのかもしれません。

通常水深1000mほどに生息するのに200mで捕らえられていますし、幼体が浅い場所まで上がってくる生態があるんでしょうか。

その後、残念ながら息絶えてしまったので、続く4日と5日には冷蔵標本として一般公開。標本となるために預けられていましたが、4ヶ月半ぶりにえのすいに帰還となりました。

標本の形態としては捕食時の顎を突き出した状態を液浸標本で再現。
ひょっとしたら、プラスティネーション標本という先端技術を駆使したものになるかとも思いましたが、オーソドックスで危なげない形で落ち着いています。

個人的には通常時の顎収納状態の顔もシャープで好きなのですが、標本が1個しかなかったら間違いなく100%顎が出た状態で標本にするのが賢明な判断。もし次があるなら、ぜひ顎フラットで。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

ミツクリザメ[学名:Mitsukurina owstoni][英名:Goblin shark]

超リーゼントで、超鋭い牙ですが、なんとなく気さくに話しかけられるような顔立ち。
う~ん、実際に目の当たりにすると、とても味わい深い。
やっぱりスゴい口ですが、ここから収納状態を想像するのもいい感じ。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

この角度で見ると、鼻の穴が目に見えて、一転凶悪な顔に!
なんか、こういう人どこかにいたよねっていう気がしないでもない。

どうやら顎が出ると、目の角度が後ろを向いて、前方視界が悪くなるみたい。
このアングルでギリギリ視界内ぐらいです。
オフィシャルの動画の顎を出しているシーンで、目の角度が変わるのが確認できるのでご覧になってください。

口の中からエラ穴を通して、後ろの壁が視認できるのにも注目。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

口をクローズアップしてここだけ見ると、さながらエイリアンのよう。
悪鬼の名に恥じない異様な迫力に満ちています。

上顎を覆う皮は、通常は折り畳まれている部分のためか若干薄く、下の骨格が透けて見えます。鋭い歯もすべて内側を向いていて、一度噛み付いた獲物を逃がす気はこれっぽっちもなさそう。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

リーゼントを上から。なにかおどろおどろしい模様が浮かんでいるような・・・。

この鼻先の薄く平たく突き出した部分は正式には「吻(ふん)」と呼ばれ、生物を探知できる感覚器として機能します。電気受容器のロレンチニ瓶が数多く並び、生き物が出す僅かな電気も捕らえて見逃しません。

生命の神秘が編み出した超ハイテクセンサーリーゼントなのです!

ちょっと分かりにくいですが、目が斜め後ろ向きになっている様子がご覧いただけますでしょうか。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

刺網漁で漁獲されたということで、結構ダメージが大きかったようです。
ですが、江の島沖で発見されてえのすいの水槽で泳いだミツクリザメということで非常に意義が大きい標本といえます。

色々な角度からながめればながめるほど、興味と好奇心が広がっていきます。
しかも隣にはラブカの標本があるし、これでもかというほどデラックス。
せっかくですので、すべての方にじっくりとご覧になっていただきたいと思います。


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※展示・内容は変更になる場合があります。
2010/08/08(日)23:30
本日、8月8日は「8=ハ=歯」が並んでいるので「歯並びの日」なんですって。

というわけで、えのすいで現在開催中の夏の企画展に登場している希少な生きた化石的深海性サメたちの標本から、かなり人間とはかけ離れた歯並びを紹介します。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

ミツクリザメ[学名:Mitsukurina owstoni][英名:Goblin shark]

ゴブリンシャークことミツクリザメは、超獰猛な感じがするハイパー乱喰い歯。
ここだけアップでみると相当恐い。歯は内側を向いていて、一度噛み付いた獲物は絶対に逃がさないという気概がヒシヒシと伝わってきます

ミツクリザメは人食鮫じゃないけれど、うかつに手を出して噛まれたら大変なことになりそう。
っていうか、深海性かつ希少過ぎるので、そのような機会はほぼないでしょう。



新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

ラブカ[学名:Chlamydoselachus anguineus][英名:Frilled shark]

かわってラブカの下の歯を側面から。他に類を見ないぐらい特殊な構造。
1本の歯が歯ブラシの先端のような大きさと形状で、長方形に近い形の基部に、鋭いトゲが3列になって規則正しく並んでいます。

歯のトゲはやっぱり内側を向いているので、獲物を逃がす気はとんとない雰囲気。

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

下の歯を正面から。基部自体が内側を向いているのが分かります。
3列のトゲは、中央は角度が付いておらず、左右の列はそれぞれ外側に角度が付いています。角度はほぼ一定しているので、安定して広い面積を均一にムラなく噛むことができる構造になっています。

中央右隣の歯が欠落しているのは、サンプルとして採取したためではないかと。

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

上の歯を正面から。黒い穴は目ではなく鼻孔です。
下側とほぼ同じ構造ですが、本数が少なく、大きさも小さいうえに、距離が短い。
つまり、奥歯がないと言っていい感じで、下の奥歯がある位置に上の歯がない状態なので、まるっきり噛みあっていない様子。

だけど、それでも必要充分なんでしょうか。それとも充分じゃなかったので、その後に進化した他のサメに取り残されてるんでしょうか。いずれにせよ古代鮫クラドセラケに似た形質を色濃く残す特殊な歯の構造です。

やはり、中央右隣の歯が欠落してるのは下側と同じ理由でしょう。
中央の小さい歯が、生えかかりなんでしょうか?
歯の生えるメカニズムを知る上で、とても興味深い状況です。

なんか本当に見飽きないですね。
ぜひこの機会に、希少なサメたちの標本をじっくりご覧になってください。


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※展示・内容は変更になる場合があります。
2010/09/03(金)23:00
ヤツらとは・・・

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

ミツクリザメ[学名:Mitsukurina owstoni][英名:Goblin shark]

えのすいのこの夏の企画展~世界に誇る相模湾~ “えのすい”の相模湾展“おどろきと発見の一日”に登場していた希少な生きた化石とも呼ばれる深海性サメ、ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)とラブカの標本のこと。

一応、企画展は8月31日で終了の予定でしたが、9月1日時点では会場の「なぎさラウンジ」は夏休みのままの状態。ひょっとしたら次の企画が行なわれる10月までこの状態なのかもしれませんが、ひょっとしたらもう撤去されてるかも。

新江ノ島水族館(えのすい)ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)標本

相模湾をながめるミツクリザメ。江の島沖の深海で漁獲されましたので、見つめる先が故郷なんでしょうか。もうちょっと東京湾よりの深海で発見例が増えています。

新江ノ島水族館(えのすい)ラブカ標本

ラブカ[学名:Chlamydoselachus anguineus][英名:Frilled shark]

こちらは相模湾を背にするラブカ。こちらの方が希少度が高いようです。
生きた状態では数年に一度というぐらいの発見頻度。

今月のテーマ水槽がちょっとスゴいことになってて、そちらともリンクしてる感じ。
テーマ水槽の内容が気に入る方なら、こちらのサメたちも好きなんじゃないかと思うので、できるなら継続展示してあわせて見ていただきたい気がします。


新江ノ島水族館は小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩約3分です。
※展示・内容は変更になる場合があります。
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